正しく見るために
その肩こり、眼が原因かも
2021.11.02
コロナ禍で在宅勤務や在宅生活の増加などから、身体の不調を抱える方が増加しているといいます。不調の上位は「目の疲れ」「疲れ・だるさ」「肩こり」だそうです。
肩こりの4大原因と言われているのが「同じ姿勢」「眼精疲労」「運動不足」「ストレス」と言われています。
「眼精疲労」については目的距離に眼の屈折状態が合ってないことがもちろんですが、「無理な姿勢を保たなれけば見えない」というのも肩こりの原因になり、「ココロとカラダのストレス」となっているかもしれません。
先日も毎週のように整体院に通ってるお客さまが来店され、屈折検査、両眼視機能検査をさせていただいたところ、かなり目的距離を見るのに負荷がかかっている状態だったので、負荷のかからないメガネを新調いただきました。お渡しして1ヶ月後にご来店いただき「肩こりも頭痛も改善されたわ!」と嬉しいお言葉。
デジタルデバイスの普及により近距離を見る時間が劇的に増え、元来、近距離を見ることが苦手な構造の人間の眼には知らず知らずに負荷がかかっています。
負荷のかからない状態で見えること、メガネの度数が目的距離に合っていること、さらには眼位という両眼の見ている方向が正しいかどうか、輻輳力という両眼を寄せる力や、開散力という両眼を開く力がどれだけ持ってるかなど…正しく処方されたメガネを掛けることは肩こりや頭痛を改善する第一歩です。
肩こり、頭痛に悩まれてる方も、お気軽にご相談ください。
下記の関連コラム『視生活環境を重視した屈折検査』もぜひお読みください。
お子さまのメガネを作る際に大切なこと
2021.02.01
こどもの最大矯正視力や両眼視機能は概ね6歳ぐらいまでに視機能の発達が完成すると言われています。
遠視や乱視などの屈折異常の原因により、視機能の発達が止まると弱視になる場合もあり、早期発見が大切なポイントです。
小さなお子さまの屈折異常は調節力が介入している場合も多く、小児眼科での調節麻痺剤の点眼を用いた屈折検査及び眼科処方箋によるメガネの作成を推奨しております。
小さなお子さまのメガネにつきましては、眼科処方箋をご持参の上、ご相談ください。
大切なお子さまのためのメガネフレーム
〈スイスフレックス・キッズ〉
キッズ向けのメガネフレームに求めるものはなんといっても安全性です。
スイスフレックスキッズはネジ・金属を一切使わない特殊樹脂素材を採用し、3グラムという超軽量で曲げに強く優れた弾力性が安全性の秘密です。
2~3歳児向けから中学生まで対応できる9種類のサイズバリエーションと組み合わせ自由なポップでかわいい14カラーバリエーション。
装用感やホールド性を左右するノーズパッドとイヤピースもサイズや機能に合わせて各7種類から選んでいただけます。
スイスフレックス・キッズ
レンズ込み一式価格 43,000円+税から
スイスフレックス・キッズについて詳しくはこちらもご覧ください。
スイスフレックス・キッズ・ウェブサイト
https://www.swissflex.net/swissflexkids/
大切なお子さまのためのメガネフレーム
〈オモドック〉
お子様のメガネを「掛けなければならない」ものから「掛けたい!」ものへ。
見た目やデザインも品質のひとつと考える、こども専門メガネブランド「オモドック」は、お子様が掛けたくなるデザインを追求した信頼性の高い日本製メガネフレームです。
ノーズパッドはRSN(リングサスペンションノーズ )と名付けられた弾力性のある βチタンのパッドアームがリング部でショックを吸収し、 フィット感が良く型崩れを防ぎます。
さらには、万が一折れてしまったりしても脱着可能な構造なので、パーツ交換で対応可能です。
オモドック
レンズ込み一式価格 42,000円+税から
オモドック ウェブサイト
おうちメガネに視力1.0が必要ない理由
2020.11.06
コロナ禍で在宅ワークやおうち時間も日常となった方も多いのではないでしょうか。
以前のコラム『目的距離を考慮した眼鏡で視生活をもっと楽に快適に』では、視生活環境に合わせた度数やレンズの選定が、快適で心地よく、疲れにくいメガネを作るための最大のポイントであるということについて解説させていただきました。
また、別のコラム『視生活環境を重視した屈折検査』では、近距離を見る場面が多い方には、近距離が楽に見える度数を重視したメガネの方が負担が少なく、ほとんどの時間がデスクワークという方に遠方最高視力を重視した度数のメガネは近距離に対してはかえって負荷がかかるというお話をさせていただきました。
今回は在宅ワークやおうち時間が大半という45歳以上の皆様へ「おうちメガネに遠見視力1.0が必要ない理由」についてお話しさせていただきたいと思います。
視力検査で使われる「C」マーク。これは「ランドルト環」と呼ばれていて、5m離れた距離から直径7.5mm太さ1.5mm切れ目1.5mmのランドルト環が視認できれば視力1.0ということになります。
(視力0.5=5m離れた距離から直径15mm太さ3mm切れ目3mmのランドルト環が視認できる)
次にお部屋の広さについてですが、一般的に1畳=1.62㎡と表記される場合が多く、16畳では25.92㎡となります。そのお部屋が正方形だとすると1辺の長さは約5m。16畳のリビングなんて言うとかなり広いイメージがあると思いますが、その16畳にリビングの端から端までがちょうど視力検査での基準となる5mとほぼ同じ距離ということですね。
お部屋の中できちんと識別したいカレンダーや時計など、ほとんどのものが直径7.5mmほどの小さな文字で書かれているということはまずありえません。
遠方最高視力を重視した度数のメガネは、近距離に対してはかえって負荷がかかります。
個人差はありますが、完全矯正されたメガネの度数を4段階(1.00D)弱くしても、直径15mm切れ目3mmのランドルト環が視認(視力0.5)できます。
完全矯正のメガネを掛けている人が眼前50cmの距離にあるパソコンを見るときには2.00Dの調節力が必要となり、もしその人のメガネの度数を4段階(1.00D)弱くすると、1.00Dの調節力を使うだけでパソコンの距離にピントが合うということです。
おうち時間が長くなり、パソコンに向かう時間が長時間という方には、「近距離が楽に見える度数を重視したおうちメガネ」がぜひオススメです。
ちなみにテレビに関しては1.5mから2.0mぐらいの距離で見ている方が多いのではないでしょうか。
調節力をまったく使わずピントの合う距離を遠点といいますが、完全矯正度数を4段階弱くした時の遠点は眼前100cm。2段階弱くした時の遠点は眼前200cmなので、テレビを視聴する時間が長いという方には、完全矯正度数から2段階弱くした度数が、テレビもバッチリ見えて快適です。
当店ではお客さまが普段どのような距離を見ている頻度が高いか、どのような仕事や趣味を持っていて、どのような生活をしているかなど、視生活環境をきちんとお聞かせいただき、快適で心地よく疲れにくい見え方を最重視した屈折検査や最適なレンズのご提案に努めています。
眼精疲労や肩こり、デスクワークで集中力が続かないなどといったことでお悩みの方もお気軽にご相談ください。
遠点・近点・明視域とは?
遠くから近くまで見ることのできる遠近両用レンズも大型デスクトップパソコンやピアノ演奏には不向き?
インディビジュアルレンズでもっと快適に
2020.07.29
「以前のメガネと同じ度数、同じ種類のレンズで作ったのに、見え心地が違う…」
そんな経験はありませんか?
同じ度数、同じ種類のレンズでも、フレームが違えば見え心地が変わる場合があります。
フレームによって、眼とレンズの位置関係が変わることによるものです。
①フレーム前傾角(顔に対するレンズ縦方向の傾斜角度)
②フレームそり角(顔に対するレンズ横方向の傾斜角度)
③角膜頂点距離(レンズと角膜頂点との距離)
屈折検査では上記①②については眼に対してレンズが垂直、③についてはレンズと角膜頂点との距離を12mmとして検査します。
しかしながら実際のフレームはそのデザインによって上記①②③は様々であり、また同じフレームでも、掛ける方によって上記①②③は微妙に変化します。
眼の位置に対して耳の位置が高い方のフレーム前傾角はより大きな傾斜角度になり、鼻の高さによっては角膜頂点距離が変化するというのが一例です。
最近では、「眼とレンズの位置関係」を測定し、最適でより自然な見え方になるように、フルオーダーメイドで度数を製作する『インディビジュアルレンズ」が注目されてきました。
そして、インディビジュアルレンズを製作する際に、最も大切なのは「いかに正確に眼とレンズの位置関係を測定できるか」ということ。
メガネヤヒカリノアトリエでは、ニコン・エシロール社の〈 Lenswear-i 〉を導入し、「眼とレンズの位置関係」の測定精度を高めて、より正確なデータをもとに最適で快適な見え心地をお届けいたします。
強度の近視や乱視のある方、左右の度数差の大きい方にオススメしたいインディビジュアルレンズをぜひお試しください。
新型コロナウイルス感染症と眼に関する情報について
2020.05.13
新型コロナウイルスの感染拡大が広がる中で「マスクだけじゃなくメガネもかけた方がいい」「コンタクトレンズよりメガネがいい」などといった様々な情報が飛び交っていますね。
日本眼科学会と日本眼科医会から「国民の皆様へ」として「新型コロナウイルス感染症の目に関する情報について」案内されていますのでご紹介させていただきます。
こちらでは『新型コロナウイルスは口や鼻といった上気道の粘膜から感染するが目の粘膜組織である「結膜」からも感染する可能性がある』として、感染経路である「飛沫感染」と「接触感染」を防ぐことが重要とのこと。
「接触感染」については『ウイルスが付いたテーブルや椅子・パソコンのキーボードなどをさわった手で目をこすったりさわったりした場合にもウイルスに感染する可能性がある』として、基本的な対策は『手洗いやアルコール等で消毒することが大切』。またコンタクトレンズ装用者には『脱着の際に直接目に触れるので目に触れる前後に十分な手洗いを。心配であれば暫くの間コンタクトレンズから眼鏡の装用に』と呼びかけられています。
そして「飛沫感染」については『眼鏡やゴーグルを装用すれば新型コロナウイルスの飛入をある程度は抑えることができるが完全でなくレンズのない側面や上下の隙間からウイルスが侵入する可能性があり眼鏡やゴーグルに触れた手で目をこすってしまうとかえって感染のリスクを高める可能性もある』とされています。
万全ではないにしても、今はコンタクトよりもメガネ。そしてマスク同様にメガネ装着はある程度は感染防止対策にはなるようですが、新型コロナウイルスの感染防止策の基本はいかに「飛沫感染」と「接触感染」を防ぐかということですね。
また、休校や外出自粛に伴い家庭で過ごす時間が長くなる中で、オンライン学習やウェブ会議などの導入も進んできていますが、スマートフォン・タブレット端末などデジタルデバイスを長時間見続けることは、近視の進行や眼精疲労の原因にもなります。
「自宅にいる時間が増えたのでそれに合わせたメガネを作りたい」といったお客様も最近では多く見られる中で「少しでも眼にストレスを与えない度数の処方」について今まで以上に考えていければと思っています。
皆さま、未曾有の事態で精神的にも大変な時ですが、どうかご自愛くださいませ。
当店ではお客様が少しでも安心してご利用いただけるよう、新型コロナウイルス感染防止対策を実施しております。詳しくはこちらをご覧ください。