正しく見るために

 

 

本当に自分に合ったレンズを手に入れようとすると、その度数の組み合わせは1億通り以上。そこにライフスタイル、感性(見え方の好み)、眼とレンズの位置関係まで考慮すると、自分に適したメガネレンズ に出会う確率は天文学的数字にもなります。

 

 

1年間営業してきた中でたくさんのお客さまの屈折検査及び両眼視機能検査をさせていただきましたが、両眼視機能に問題がある人よりも、メガネの度数と視生活環境や目的距離(生活の中で見てる時間が多い距離)が合ってない人が圧倒的に多いというデーターが数値化されました。

 

 

瞬間的にはピントが合っていても、調節力に負荷がかかっている状態でデスクワークを長時間続けていては、当然眼に負荷がかかって、肩こりや頭痛の原因にもなり慢性化するだけ。

 

 

当店では、明視域(ピントが合う範囲)と負荷をかけずに見ることのできる距離(範囲)を数値化し、実際に使用する環境に近い状態での装用テストも行いながら度数決定をしております。

 

 

当店が目指すのは快適な眼鏡の提供と、その先にある快適な暮らしの実現です。

 

 

 

 

 

明視域や目的距離に合った屈折検査などについては、以前のコラムでご紹介させていただいておりますので、こちらもご覧ください。

 

視生活環境を重視した屈折検査

年齢とともに遠くなる近点

目的距離を考慮した眼鏡で視生活をもっと楽に快適に

レッドグリーンテスト

 

 

 

 

眼鏡を掛けてる人は一度はやったことのある「赤と緑の中の二重丸や数字はどちらが見やすいですか」という検査。「何を検査しているんだろう」と感じながら検査を受けている人も多いかと思います。

 

これは「レッドグリーンテスト」という検査で「赤緑テスト」「二色テスト」とも呼ばれます。メガネの度数が過矯正か低矯正かをチェックするためのものです。

 

光がメガネレンズ ・角膜・水晶体を通り屈折する力は、光の波長(色の種類)によって異なり、焦点を結ぶ位置がズレます。これを「色収差」と呼び、「レッドグリーンテスト」は、この光の特性を使った検査です。

 

 

 

 

 

「遠見レッドグリーンテスト」では、正視眼では赤と緑の中の文字が同じようにハッキリ見えます。赤の中の文字が強くハッキリ見える場合は近視状態にあり、緑の中の文字が強くハッキリ見える場合は遠視状態であることを表します。

 

つまり、近視の方がメガネを掛けて見た時に緑が見やすい場合は、そのメガネは過矯正の度数であるということです。

 

 

 

 

ところで、皆さまはこのコラムをパソコンやスマートフォンでご覧いただいてるかと思います。この「レッドグリーンテスト 」はパソコンやスマートフォンを負荷なく見ることができているかということもチェックできますので、パソコンやスマートフォンで「近見レッドグリーンテスト」をチェックしてみましょう。

 

 

 

 

 

今ご覧になってる距離で緑の中の文字が見やすい方は、ゆっくりと距離を離して見てください。

 

赤と緑の中の文字が同じように見える距離が、あまり負荷をかけずに見ることのできる距離ということになります。

 

ご自身の作業したい距離で見た時に、緑の中の文字の方が見やすいという方はぜひお気軽にご相談ください。

 

 

 

 

前回、年齢による調節力と近点についてコラムを書きましたが本日は遠点と明視域について。

 

 

目的距離にピントを合わす力を調節力、その調節力を使って見ることのできる最も近い距離を近点、全く調整しない状態で元々のピントの合ってる最も遠い距離を遠点と言い、遠点から近点までを明視域と言います。

 

 

つまり明視域とはその人がピントを合わせることのできる範囲ということです。

 

 

今回は45歳(調節力3.50D)で−3.00Dの近視眼を例にお話ししたいと思います。

 

 

調節力や度数の『D』はデイオプトリーという単位で表され、『焦点距離の逆数』となります。

 

 

−3.00Dの近視眼は眼の要素としては、+3.00Dの屈折力を余計に持ってるということであり、遠点は「100÷3.00=33.3」で眼前33cmとなります。

 

近点は調節力を使って見ることのできる最も近い距離ということなので、「100÷(3.00+3.50)=15.3」で眼前15.3cmとなり、明視域は眼前33cmから眼前16cmとなります。

 

 

−3.00Dの近視眼は眼前33cmよりも遠くにはピントが合わないのですからメガネが必要ですね。

 

 

では、−3.00Dの近視眼を完全矯正するメガネを装用した時の明視域はどうなるでしょうか。

 

 

近視眼を完全矯正するメガネを装用すれば、その人はメガネを掛けた状態で正視眼になるということであり、正視眼の遠点は無限遠方ということになります。

 

近点については調節力が3.50Dの場合、「100÷3.50=28.6」ということになり、−3.00Dの近視眼を完全矯正するメガネを装用した時の明視域は無限遠方から眼前29cmとなります。

 

 

以上から、−3.00Dの近視眼(調節力3.50D)の人は裸眼で眼前16~33cm、メガネ装用で眼前29cm~無限遠方まで瞬間的にはピントが合うということです。

 

 

 

「瞬間的には」と書きましたがココがポイントです。

 

 

 

前回のコラムでも触れましたが、一般的には長時間負担なく近くを見ることのできるのは調節力の半分くらいを使って見ることのできる距離と言われています。

 

 

この例でメガネ装用で長時間負担なく見える距離は眼前58cm~無限遠方です。

 

 

仮にこのような方が1日の大半をデスクワークで過ごしているとすれば、眼前33cm~58cmの読み書きしたりパソコンまでの距離はかなり負担をかけて見ているということですね。

 

 

上の図を見ていただければ一目瞭然ですが、−0.75Dか−1.00Dほど低矯正にすれば、デスクワークでの負担はかなり軽くなります。(グレーのゾーンがピントを合わせられるけれど、調節力の半分以上を使って負荷がかかっている範囲)

 

 

 

お客さま一人一人の眼の屈折状態や調節力を正確に測定することはもちろんですが、お客さまが普段どのような距離を見ている頻度が高いか、どのような仕事や趣味を持っていて、どのような生活をしているかなど、視生活環境に合わせた度数やレンズの選定が、快適で心地よく、疲れにくいメガネを作るための最大のポイントです。

 

 

 

こちらではパソコンやスマートフォンを負荷なく見ることができているかということもチェックできます。ぜひチェックして見てください。

 

 

 

眼精疲労や肩こり、デスクワークで集中力が続かないなどといったことでお悩みの方もお気軽にご相談ください。

 

 

 

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目的距離にピントを合わす力を調節力といいます。

 

その調節力を使って見ることのできる最も近い距離を近点といい、長時間負担なく近くを見ることのできるのは調節力の半分くらいを使って見ることのできる距離とも言われています。

 

 

 

 

調節力は10歳頃をピークに減少していき、40歳頃では正視眼の人の近点距離は眼前22cm、調節力の半分を使って無理なく見える距離は眼前44cmとなり、長時間のスマホや読書で眼が疲れるといった症状が出てくるのもこのあたり。

 

(上のグラフでグレーになっているところがピントを合わすことができるけどかなり負荷のかかっている距離です)

 

 

50歳を過ぎるといよいよ眼鏡が必要となり掛け始める方が多いので、近くの距離を見るのに無理をして負荷がかかっているのは40歳代の方が一番多いのかもしれません。

 

 

当店ではそういった40歳代の方が快適で疲れにくい度数やレンズをご用意しております。

 

 

お客さまの調節力、裸眼での近点と明視域、メガネを掛けた状態での近点と明視域などのチェックやご相談を承っておりますのでお気軽にご相談ください。

 

 

 

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スマートフォン  25~30cm

読書  35~40cm

パソコン  50~60cm

 

 

 

これは一般的な眼と対象物との距離です。

 

 

皆さまは毎日のどれくらいの時間これらの距離を見ているでしょうか。

 

 

パソコンやスマートフォンの普及により、人々の普段近距離を見ている時間はこの30年間で劇的に変化しました。

 

 

近距離を見る場面が多い方には、近距離が楽に見える度数を重視したメガネの方が負担が少なく、ほとんどの時間がデスクワークという方に遠方最高視力を重視した度数のメガネは近距離に対してはかえって負荷がかかります。

 

 

近距離を見るための調節力(ピントを合わす力)や両眼視機能がとても大切なポイントになります。

 

 

 

当店ではお客さまが普段どのような距離を見ている頻度が高いか、どのような仕事や趣味を持っていて、どのような生活をしているかなど、視生活環境をきちんとお聞かせいただき、快適で心地よく疲れにくい見え方を最重視した屈折検査や最適なレンズのご提案に努めています。

 

 

眼精疲労や肩こり、デスクワークで集中力が続かないなどといったことでお悩みの方もお気軽にご相談ください。

 

 

 

 

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