正しく見るために

 

 

前回、年齢による調節力と近点についてコラムを書きましたが本日は遠点と明視域について。

 

 

目的距離にピントを合わす力を調節力、その調節力を使って見ることのできる最も近い距離を近点、全く調整しない状態で元々のピントの合ってる最も遠い距離を遠点と言い、遠点から近点までを明視域と言います。

 

 

つまり明視域とはその人がピントを合わせることのできる範囲ということです。

 

 

今回は45歳(調節力3.50D)で−3.00Dの近視眼を例にお話ししたいと思います。

 

 

調節力や度数の『D』はデイオプトリーという単位で表され、『焦点距離の逆数』となります。

 

 

−3.00Dの近視眼は眼の要素としては、+3.00Dの屈折力を余計に持ってるということであり、遠点は「100÷3.00=33.3」で眼前33cmとなります。

 

近点は調節力を使って見ることのできる最も近い距離ということなので、「100÷(3.00+3.50)=15.3」で眼前15.3cmとなり、明視域は眼前33cmから眼前16cmとなります。

 

 

−3.00Dの近視眼は眼前33cmよりも遠くにはピントが合わないのですからメガネが必要ですね。

 

 

では、−3.00Dの近視眼を完全矯正するメガネを装用した時の明視域はどうなるでしょうか。

 

 

近視眼を完全矯正するメガネを装用すれば、その人はメガネを掛けた状態で正視眼になるということであり、正視眼の遠点は無限遠方ということになります。

 

近点については調節力が3.50Dの場合、「100÷3.50=28.6」ということになり、−3.00Dの近視眼を完全矯正するメガネを装用した時の明視域は無限遠方から眼前29cmとなります。

 

 

以上から、−3.00Dの近視眼(調節力3.50D)の人は裸眼で眼前16~33cm、メガネ装用で眼前29cm~無限遠方まで瞬間的にはピントが合うということです。

 

 

 

「瞬間的には」と書きましたがココがポイントです。

 

 

 

前回のコラムでも触れましたが、一般的には長時間負担なく近くを見ることのできるのは調節力の半分くらいを使って見ることのできる距離と言われています。

 

 

この例でメガネ装用で長時間負担なく見える距離は眼前58cm~無限遠方です。

 

 

仮にこのような方が1日の大半をデスクワークで過ごしているとすれば、眼前33cm~58cmの読み書きしたりパソコンまでの距離はかなり負担をかけて見ているということですね。

 

 

上の図を見ていただければ一目瞭然ですが、−0.75Dか−1.00Dほど低矯正にすれば、デスクワークでの負担はかなり軽くなります。(グレーのゾーンがピントを合わせられるけれど、調節力の半分以上を使って負荷がかかっている範囲)

 

 

 

お客さま一人一人の眼の屈折状態や調節力を正確に測定することはもちろんですが、お客さまが普段どのような距離を見ている頻度が高いか、どのような仕事や趣味を持っていて、どのような生活をしているかなど、視生活環境に合わせた度数やレンズの選定が、快適で心地よく、疲れにくいメガネを作るための最大のポイントです。

 

 

 

こちらではパソコンやスマートフォンを負荷なく見ることができているかということもチェックできます。ぜひチェックして見てください。

 

 

 

眼精疲労や肩こり、デスクワークで集中力が続かないなどといったことでお悩みの方もお気軽にご相談ください。

 

 

 

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目的距離にピントを合わす力を調節力といいます。

 

その調節力を使って見ることのできる最も近い距離を近点といい、長時間負担なく近くを見ることのできるのは調節力の半分くらいを使って見ることのできる距離とも言われています。

 

 

 

 

調節力は10歳頃をピークに減少していき、40歳頃では正視眼の人の近点距離は眼前22cm、調節力の半分を使って無理なく見える距離は眼前44cmとなり、長時間のスマホや読書で眼が疲れるといった症状が出てくるのもこのあたり。

 

(上のグラフでグレーになっているところがピントを合わすことができるけどかなり負荷のかかっている距離です)

 

 

50歳を過ぎるといよいよ眼鏡が必要となり掛け始める方が多いので、近くの距離を見るのに無理をして負荷がかかっているのは40歳代の方が一番多いのかもしれません。

 

 

当店ではそういった40歳代の方が快適で疲れにくい度数やレンズをご用意しております。

 

 

お客さまの調節力、裸眼での近点と明視域、メガネを掛けた状態での近点と明視域などのチェックやご相談を承っておりますのでお気軽にご相談ください。

 

 

 

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スマートフォン  25~30cm

読書  35~40cm

パソコン  50~60cm

 

 

 

これは一般的な眼と対象物との距離です。

 

 

皆さまは毎日のどれくらいの時間これらの距離を見ているでしょうか。

 

 

パソコンやスマートフォンの普及により、人々の普段近距離を見ている時間はこの30年間で劇的に変化しました。

 

 

近距離を見る場面が多い方には、近距離が楽に見える度数を重視したメガネの方が負担が少なく、ほとんどの時間がデスクワークという方に遠方最高視力を重視した度数のメガネは近距離に対してはかえって負荷がかかります。

 

 

近距離を見るための調節力(ピントを合わす力)や両眼視機能がとても大切なポイントになります。

 

 

 

当店ではお客さまが普段どのような距離を見ている頻度が高いか、どのような仕事や趣味を持っていて、どのような生活をしているかなど、視生活環境をきちんとお聞かせいただき、快適で心地よく疲れにくい見え方を最重視した屈折検査や最適なレンズのご提案に努めています。

 

 

眼精疲労や肩こり、デスクワークで集中力が続かないなどといったことでお悩みの方もお気軽にご相談ください。

 

 

 

 

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視力測定時にはお客様の年齢や職業、趣味などをお聞きかせいただいております。

 

年齢については調節力と密接な関係があり、職業(仕事の内容)や趣味についてはお客様が普段どのような距離を見ている頻度が高いかということが度数やレンズの種類を決定する上で重要になるからです。

 

大半がデスクワークでパソコンと向き合ってる方にはそれに相応の度数やレンズ選びが適切です。

 

当店ではパソコンで実際に体感していただくことなども視力測定項目に加えて実施しております。

 

ぜひ一度ご相談ください。

 

眼鏡装用者なら誰もが掛けたことのある検査用フレーム。
写真右が一般的なタイプで、真ん中のダイヤルを回すことで左右のテストレンズの光学中心間距離をお客様の瞳孔間距離に合わせて検査を行います。

 

ところで その瞳孔間距離ですが、鼻骨を中心とした瞳孔間距離は左右差のある人の方が多く、そんな瞳孔間距離の左右差がある方について、当店では写真左の検査用フレームを使用しています。

 

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ご自分の身長や体重などは誰もが知ってるデータですがご自身のの瞳孔間距離はご存知ですか。

 

瞳孔間距離をはじめ、近視や遠視・乱視、老視など眼の屈折状態についても無料にて測定いたしております。
お気軽にご相談ください。